5.リスト内包表記 (List Comprehensions)
・リスト内包表記は、簡潔で効率的にリストを生成するためのPythonの特徴的な構文です。通常のforループや条件文を1行にまとめることで、読みやすくコンパクトなコードを記述できます。たとえば、[x for x in range(10) if x % 2 == 0]は、0から9までの整数の中から偶数だけをリストとして生成します。内包表記を使うことで、計算結果や条件に基づく要素をリストに格納できるため、処理速度が向上し、記述ミスを減らせます。また、ネスト構造にも対応しており、複雑なリスト生成も可能です。
6.辞書内包表記 (Dictionary Comprehensions)
・辞書内包表記は、リスト内包表記と同様に、簡潔に辞書を生成するための構文です。{key: value for key, value in zip(keys, values)}のように記述し、キーと値のペアを簡単に辞書として作成できます。この例では、2つのリストkeysとvaluesを結合して辞書を生成しています。内包表記を使用すると、条件付きで特定のキーと値のペアのみを辞書に追加することも可能です。この機能により、データの効率的なフィルタリングや変換が行えます。
7.例外処理 (Exception Handling)
・例外処理は、コード実行中に発生するエラーを管理するための仕組みです。Pythonでは、tryブロック内でエラーが発生すると、exceptブロックに処理が移行します。たとえば、ゼロ除算エラーが発生した場合、except ZeroDivisionErrorでエラーに対処できます。finallyブロックは、エラーの有無にかかわらず必ず実行される処理を記述します。この仕組みを用いることで、予期しないエラーによるプログラムのクラッシュを防ぎ、安定した動作を実現できます。
8.ファイル操作 (File Handling)
・ファイル操作は、データの永続化や読み取りに不可欠なスキルです。Pythonでは、with open構文を使用することで、ファイルを安全に操作できます。たとえば、with open('example.txt', 'w') as file:と記述すると、ファイルを開いて書き込みが行われ、処理が終了すれば自動的にファイルが閉じられます。同様に、'r'モードを使えば、ファイルを読み取ることができます。この構文により、ファイル操作の手順が明確になり、リソースの解放漏れを防止できます。
5.リスト内包表記 (List Comprehensions)
例: [x for x in range(10) if x % 2 == 0]
even_numbers = [x for x in range(10) if x % 2 == 0]
print(even_numbers) # [0, 2, 4, 6, 8]
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6. 辞書内包表記 (Dictionary Comprehensions)
例: {key: value for key, value in zip(keys, values)}
keys = [‘a’, ‘b’, ‘c’]
values = [1, 2, 3]
dictionary = {key: value for key, value in zip(keys, values)}
print(dictionary) # {‘a’: 1, ‘b’: 2, ‘c’: 3}
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7. 例外処理 (Exception Handling)
例: try, except, finally
try:
result = 10 / 0
except ZeroDivisionError:
print(“ゼロで割ることはできません”)
finally:
print(“例外処理終了”)
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8. ファイル操作 (File Handling)
例: with open(‘file.txt’, ‘r’) as file:
example.txt にテキストを書き込むプログラム
with open(‘example.txt’, ‘w’) as file:
file.write(“これはファイルに書き込まれたテキストです”)
ファイルを読み込み、内容を表示するプログラム
with open(‘example.txt’, ‘r’) as file:
content = file.read()
print(content)