数値 (Numbers)
1.整数 (Integer)
・整数 (Integer), 整数は小数点を含まない数値型で、正の数、負の数、ゼロを表現できます。Pythonでは、整数型はメモリ容量に応じて非常に大きな数値も扱えます。整数型は算術演算やループ制御、条件判定など幅広い用途に使われます。たとえば、変数に代入された整数がint型であるかを確認するには、isinstance()関数を用います。この型は、整数型の演算(加算、減算、乗算など)でも利用され、シンプルで扱いやすいのが特徴です。
2.浮動小数点数 (Floating-point number)
・浮動小数点数 (Floating-point number), 浮動小数点数は小数点を含む数値型で、実数を表現します。Pythonではfloat型で扱われ、科学技術計算や精密な数値処理に使われます。演算では丸め誤差が生じる場合があるため、特に精度が重要な場面では注意が必要です。Pythonはmathモジュールを使い、より高度な浮動小数点演算をサポートしています。また、浮動小数点数は整数型と相互変換が可能で、互いの型を組み合わせた演算も行えます。
3.複素数 (Complex number)
・複素数 (Complex number), 複素数は実部と虚部を持つ数値型で、Pythonではcomplex型として表現されます。数学的な計算や電気工学、信号処理でよく使われます。1+2jのように、虚部はjを使って記述します。複素数は加減乗除や累乗といった基本演算に加え、abs()やcmathモジュールを使った高度な操作も可能です。これにより、ユーザーは直交座標系や極座標系での複素数操作を簡単に行えます。
4.真偽値 (Boolean)
・真偽値 (Boolean), 真偽値は論理型の数値で、TrueとFalseの2つの値のみを持ちます。この型は条件分岐やループの判定条件に頻繁に使われます。Pythonでは、andやorなどの論理演算子を使って真偽値を操作します。また、真偽値は整数型に基づいており、Trueは1、Falseは0として扱われるため、算術演算も可能です。たとえば、True + Trueは2となります。この性質を利用して柔軟なプログラム設計が可能です。
1. 整数 (Integer)
例: 123, -456, 0
# 用例1: 変数への代入
a = 42
print(a) # 出力: 42
# 用例2: 数値型の確認
print(isinstance(a, int)) # 出力: True
2. 浮動小数点数 (Floating-point number)
例: 3.14, -0.001, 2.0
# 用例1: 基本的な浮動小数点数
b = 3.14
print(b) # 出力: 3.14
# 用例2: 算術演算
print(b * 2) # 出力: 6.28
3. 複素数 (Complex number)
例: 1+2j, -2-1j
# 用例1: 複素数の定義
c = 1 + 2j
print(c) # 出力: (1+2j)
# 用例2: 複素数の演算
print(c * (-2 – 1j)) # 出力: (3+1j)
4. 真偽値 (Boolean)
例: True, False
# 用例1: 条件式での使用
d = (5 > 3)
print(d) # 出力: True
# 用例2: and 演算子
print(True and False) # 出力: False